主食はお米がいい理由

お米の今を知る

江戸時代、お米は通貨でもありました。
米銭(まいせん)と呼ばれ、重さを価値の基準にして日常の取引や給与の支払いなどに使用されていたのです。
当時お米は経済を支える”国力”とまで呼ばれるほどの存在でした。

ところが現代、日本人はお米離れの状態です。
日本人1人当たりの年間のお米の消費量は直近60年で半減しています。
1962年は118.3kgの消費とピークでしたが、それから急降下し2020年には50.7kgと半分以下になってしまっています。
生産量も、直近60年で約3割減です。
(出典:農林水産省)
日本のお米の生産・消費が減少している理由は、農業人口の減少や農地の縮小に始まり、西洋食の普及による需要減が主です。

一方海外では、お米が主食のアジアやアフリカ地域での人口増加に伴い生産量も消費量も増加中
質も良く安ければ、当然輸入米が選ばれますよね?
そうするとゆくゆくこの地域産の輸入米も国産米の競合になると思われ、国産米の需要はさらに細まる見込みです。

主食はお米がいい理由

お米を推す理由

さてそれでは、お米を推す理由をお伝えします。
それはパンやパスタと比較してもお米はメリットが多いからです。
栄養バランスに優れ、消化しやすく、アレルギーのリスクも低いです。

ですが、それだけではありません。
ただのお米推しではなく”国産米推し”です🇯🇵
日本人として、地産地消して、日本がかつての”日本の力”を取り戻せるようになって欲しい、そう想っています

冒頭でも触れましたが、現代日本人はお米を食べなくなっています。
古くからお米を主食にしていましたが、近年では小麦を食べるようになっています。
だからでしょうか?
健康長寿の代表的存在だった日本人にも、生活習慣病が増加中。

こんな今こそ、主食にお米をしっかり食べて、生活を改善するべき時ではないかと思うんです。
そこで主食としてのお米の魅力、見直したいお米のいいところを4つ、紹介したいと思います!

お米の魅力…見直したいお米のいいところ

栄養価が高い

お米には以下のような栄養価が豊富に含まれます
炭水化物:エネルギー源として重要であり、体の機能を維持するために必要です。
ビタミンB1(チアミン):エネルギー代謝に関与し、神経や筋肉の正常な機能をサポートします。
ミネラル:骨や歯の健康に関与し、体内の酵素反応や細胞機能にも重要です。
食物繊維:腸内環境を改善し、消化を促進する助けとなります。特に玄米には豊富に含まれています。

消化がしやすい

お米は粘性が低いため消化器官を通過しやすく。胃腸への負担が少ないです。
また、消化酵素である消化酵素アミラーゼが炭水化物を分解するため、消化が促進されます。
なお、一般的にお米が消化されるには約2~4時間程度かかると言われています。

アレルギーのリスクがほとんどない

世界的に主食として食べられているパンや麺類の主原料・小麦に比べて、お米はアレルギーのリスクがはるかに低い食材です。
正確な数値はありませんが、実際の発症例からして、お米は小麦に比べてアレルギーリスクが劇的に低いです。
また、小麦のようにセリアック病またはグルテン過敏症など、関連する症状もほとんどありません。

経済的!

お米の収穫は短期間でできるため、比較的供給が安定しています。
それに伴い、価格も手頃で変動も少なく経済的だというメリットがあります。
毎日食べるからこそ、手頃なのは嬉しいですよね!

お米を食べるときの注意点…

まずは、カロリーオーバーです。
主栄養素である炭水化物の摂取によるエネルギー量が消費エネルギーを上回ると、カロリーオーバーになります
すると肥満になり生活習慣病のリスクが高まります。
カロリーオーバーにならないためには、栄養バランスよく、適切な量の食事を準備し、それをゆっくり食べること。
食べたものを記録することも大切です。
もちろん、適度な運動もしましょう! 

それから、お米には外皮や胚芽に特に栄養があります。
精白米はそれを取り除くため栄養価は低下します。
玄米から精白米に精米すると、重量が3〜4割軽くなります。
このことからも、ずいぶん持ってかれることがわかりますよね…
できれば玄米や胚芽米を食べましょう🌾

国産米を守る取り組み

食べるだけでなく、お米の魅力自体に気づくことも大事だと思います。
例えば今、各地で国産米を守るための取り組みが始まっています。
その代表的な取り組みであり生産増加に成功しているのが、”地域のブランド米”です。
“ブランド米”に明確な基準や規定はありませんが、一般的に農林水産省によって指定された産地品種銘柄米のうち、販促に成功し認知度が高い銘柄のことを言います。
産地品種銘柄とは、特定産地名と特定品種名がセットになったもので、”新潟県魚沼産コシヒカリ”が有名です。
最近では”青森県産まっしぐら”、”熊本県北産森のくまさん”のように、品種はマイナーでも地域の売り出しに成功し注目を浴びるものも出てきているんです。

お米全体の生産量は減っていますが、産地品種銘柄は増加傾向にあります。
この傾向を作り出す地域ブランド米の魅力は何か?
開発のために地域一帯が団結する必要があるため、町興し的な感覚があるのも特徴です。
ぜひ地域のこうした取り組みが今後も盛んになってもらいたいです。

国産米を食べて健康になり、日本もお米も盛り上げましょう♪

なお、日本のお米の生産・消費動向などについては前回の記事【日本の力・お米の今】をご覧ください👍

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です