どうして人には好き嫌いがあるの?

食の好みと心理学

なぜ人には食べ物の好き嫌いがあるのか?
それはその味覚や食材を初めて食べるときの感情と心理状態によるものだと言われています。

食べているときに幸せや楽しいといったポジティブな感覚を得れば、その食べ物を好きになります。
子供はカレーが好きですよね。
それがなぜかというと周りの友達もみんなカレーが好きだからだし、保育園や幼稚園で一緒に食べる機会がありその時間が楽しいからですよね。

“嫌い”が強い…ネガティビティ・バイアス

ただし好きなものより、嫌いなものの方が心理的な影響は大きいそう。
なぜならそれはネガティビティ・バイアスが働くからです。

ネガティビティ・バイアスは人間が本能的に備え持つ習性(認知のクセ)で、好ましい情報よりも好ましくない情報の方を基準にしてしまいやすいという性質のこと。

例えば何か食べているときにゴキブリを見たり、食後に下痢や体調不良になったとします。
そうするとそのとき食べていたときのもの自体を受け付けなくなります。
つまり、ある食べ物を食べているとき(または直後)の気分や環境が悪くなるとその食べ物自体を嫌いになってしまうということで、それが“嫌いなも食べ物”になります。
そしてその嫌いな食べ物は、好きな食べ物よりも優先的に脳が選択材料として使用することになります。

飲食店に入りパッとメニューを見た時、好きなものを食べたいという気持ちより嫌いなものを食べたくないという気持ちの方が先に出るんです。

“嫌いな食べ物”がある理由

実は人間は、動物界でも珍しい超雑食動物です。
食べられるもの(消化・吸収ができるもの)の種類がとにかく多くて、そういう意味では人間はネズミやゴキブリと同類だそうです。
とはいっても、なんでも食べることができてしまうからこそ、実は体によくないものを食べてしまうリスクは高いということでもあります。
だから脳が、“食べれたら体に害が出る”と少しでも判断したものは、食べなくても生命維持に問題ない限り、もう食べたがらないように”嫌いな食べ物”として認識して制御するそうなんです。

ポジティブに解釈すれば、好き嫌いが多いのは、それだけ物の溢れる環境にいたからこそ。
ということは、好き嫌いが多い=人生経験が豊富?
ということにもなりますかねえ?

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