おにぎりと食品ロス

食品ロスの現状

おにぎり一個が捨てられている

食品ロス(フードロス)とは本来食べられるにも関わらず捨てられている食品のことです。
日本の食品ロス量年間推計値は522万トン。
毎日、日本の人口1人当たりおにぎり1個(113g)が捨てられている計算です。
(2020年度・総務省家計調査)

日本では毎日1人につきおにぎり1個が廃棄されていると聞けば驚きますが実は現在食品ロス量は減少中です。
2015年度の食品ロス量は646万トンで過去ピークでしたが、それ以降は減少を続けていて最新・2020年度の推計量は推計開始の2012年度以降最小値でした。
(農林水産省・環境省調査)

実は家庭から出る食品ロスがあなどれない

食品ロスの内訳は例年約6割が食品関連事業者の事業(製造加工や外食)で発生する事業系食品ロス。
残り4割が一般家庭で発生する家庭系食品ロスです。
ですが2020年度はCOVID-19(コロナウイルス感染症)の影響で外食需要が減ったことと、家での食事時間が増えて家庭内のロス削減意識が高まったこともあり、
2020年度は事業者53%、家庭47%となり事業系食品ロスの割合が減少しました。

…驚かれましたでしょうか?
食品ロスの半分近くが、家庭から出ているということに。

家庭から排出される食品ロスは例えば、料理の作りすぎで残る食べ残し、野菜の皮や茎など食べられるところまで切って捨ててしまう過剰除去、それから未開封のまま食べずに捨ててしまう直接廃棄などがあります。
中でも気になるのは直接廃棄です。
未開封、いわゆる手つかずの食品が買われてそのまま冷蔵庫の中に置かれたまま、期限が過ぎて捨てられてしまうこと。
日本人はその日食べるものをその日に買う傾向が高いのに、なぜ手つかずの食品の廃棄が問題になってしまうのでしょうか…不思議です。

家庭でできること

正しい期限の理解

大人の学び直しとして直接廃棄を削減するために、消費期限と賞味期限を理解しましょう。
言葉は似ていますが意味は異なります。

消費期限

安全に食べられる期限のこと。
日付を過ぎると急激に品質が劣化するものに表示されるので、期限を守って食べるべき。

賞味期限

おいしく食べられる期間の目安。
未開封で保存方法を守っている場合、すぐに安全性に問題が生じることはない。

つまり賞味期限の方は、多少期限が過ぎても食べても問題ないようです。
賞味期限が切れたからといってすぐ捨ててしまうのではなく、見た目や匂いなど状態を確かめて、食べられそうなものは食べましょう。
野菜のロスについてはこちらの記事【野菜を買うときに何を気にする?】をご覧ください。

ちなみに今回は農林水産省の公表内容を参考に書きました。
なんか農林水産省は期限について子供向けに書いてますが、子供に教えるのも大事な一方、まずは大人に向けて改めて確実に発信するべき内容だと思いますね!
まずは自分たち、大人から改めて理解して行動しましょう!

手前取り運動も積極的に

最近スーパーでも呼びかけられる手前取り運動も積極的に行いたいですね。
表示される期限までの時間が長いものを選ぼうと棚の奥から商品を取ってしまいがちです。
ですが、期限が短くなるとその食品は廃棄させられてしまう可能性が高くなるんです。
なので、すぐ食べる予定のある食品は棚の手前から取るように呼びかける運動です。

食材を買いすぎない、料理は作りすぎない、そして食べきる意識は常に持っておきましょう!

当然ですが、外食を控えれば事業系食品ロスの削減につながります。
さらに家で食事をすれば健康を見直す機会になります。
食生活を見直し、ご自身に合うスタイルに切り替えていくいいタイミングですよね!

次世代に小さなおにぎりを

日本は2030年までに食品ロス合計量を約489万トンまで削減するという目標を設定しています。
食品販売・流通業界の有名な厳しい業界ルールも見直され始めています。
もちろん消費者側も無駄のない食材選び・料理・食べ方を意識する必要がありますよ。

家庭で健康的な食事をして、毎日捨てられているおにぎりをどんどん小さくしていきましょう🌱

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