フルーツ魚、食べる?

魚の文化の日本なのに…

1950年代以降の日本は漁業でも調子が良かったためか、水産資源は不十分で小魚さえも乱獲してきたため、近年になり日本の海から魚が激減しています。
日本の漁獲量のピークは1984年の1282万トンでしたが、2020年には423万トンと36年間で約3分の1に減少。
かつて漁獲量世界一だったこともあるのに、今や世界のトップ10にも入っていません。
秋なのに秋刀魚が獲れない…というのももう聞き慣れましたよね。 

一方、世界では人口が増え水産物の需要も増加していますから、競争は激化。
経済力も衰退する日本は、水産物での輸入でも買い負け状態です。
その結果、魚もどんどん値上がりしていますよね。
日本人は魚を食べる…その文化が危うい状況です。

養殖魚は”製造”されている

そんな今だからこそ、養殖魚が注目されるのは当然かもしれません。
企業や大学がブランド養殖魚を盛んに”製造”しています。
でも正直、飼料に柑橘系果実を混ぜて臭みがなく鮮度も良くなるという”フルーツ魚”とかもいて…
もう何がなんだかわかりません。
果たして養殖魚って、どうなんでしょうか??
ここから養殖魚の“作り”方を紹介します。



まず養殖魚はイケスにギューギュー詰めで飼育されています。
いわゆる“密飼い”
運動不足で健康状態が悪くならないように抗生物質や、少しでも早く成長せさるようにホルモン剤を大量に使います。
出荷前には体内から薬をなくすために、一か月ほど前から投与をやめるようですが…それが逆に不安を煽りますね。
安全な薬だから使ってるなんじゃないの??って💦 

そして餌は遺伝子組み換え作物動物の骨肉などをはじめ、味をよくするビタミン類が与えられています。
それから、色をよくする着色料もです。
天然魚は海中で日焼けをしないため色鮮やかですが、養殖は浅瀬にいるので日焼けで黒ずむため着色料を使い色を鮮やかにするんです。
最近は生簀に遮光シートを敷き日焼けを避けることもあるようですが。

ちなみに天然鯛は鼻の穴が4つ、養殖鯛は2つだけ。
鼻腔隔皮欠損症というらしいですが、原因は不明とのこと。
いや、怖いですよね…餌か薬の影響だとしたら。
だって私たちはそれを食べるんですからね?

買うならせめて害の少ないものを…

近海での養殖は海の汚染物質リスクもあります。
ダイオキシンや重金属など近海ほど水は汚れているので、そこで育った魚にはこれらの物質が含まれやすくなります。
天然魚にも同じリスクはありますが、岸を離れ沖で獲れたものであればまだリスクは低いと言えますね。 
また、大きい魚ほど長く海にいる=その分汚染されている、とも言い換えが可能です。
だからとにかく魚を食べるならできる限り小さいサイズのものがいいということになります。
サバ、秋刀魚、イワシなどなら、1年程度で育つのでまだ汚染物質含有量(リスク)が低いと言えます。 

でも不思議なんですけど、養殖だからってそんなに安くもないんですよね。
人口餌や薬代でコストもかかってるのかもしれませんけど。
だから養殖のメリットといえば寄生虫リスクが少し低いのと、いつでも同じ味(薄いけど)っていうくらいなんですが…🐟
それでも養殖魚、食べますか?

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