演奏を最初に聴くのは誰??

言葉とプライミング効果

演奏家は単なる演奏家か?それとも聴衆か?

あるオーケストラの指揮者はあるとき

優れた音楽は演奏家のためにあるのか?それとも聴衆のためにあるのか?

という質問に対して

“もちろん聴衆のためです。
でも演奏家は、自分の演奏を最も早く聴く聴衆でもあります

と答えました。

これはつまり、自分発信の物事の一番の認識者は自分自身、ということを言い表しています。

自分の言葉を最も早く、最もよく聞いているのは誰?

確かに人間が誰かと話す時は、自分が発する言葉がどんな相手に向けた言葉であろうと、一番先にそれを聞くのは自分自身です。
さらに、自分の発言する内容は一番自分がよく聞いています

人が何かの物事を行うとき、事前に見たり聞いたりした情報に影響を受けてその後の行動や思考が変化します
特に“言葉”にはその力が強くあるとされ、何か言葉を発すればそれが物事の“イメージ”になり、後々になりそれがより具体的に行動に現れると考えられています。

こうした心理効果のことを、プライミング効果と呼びます。
事前に受けた情報は無意識にあとの行動に影響を及ぼすとして、1970年代初期にアメリカの心理学者たちにより提唱されました。
有名な実験では、若い被験者に”灰色””忘れっぽい””薄い髪”など、お年寄りを連想させる言葉を見聞きさせたところ、被験者の振る舞いがまるでお年寄りのように変化した、というものがあります。

自分が喜ぶ言葉を使おう

SPELL=呪い

みなさんは英語の“SPELL”という単語の意味を知っていますか?
英単語を構成するアルファベットを文字にする場合の“綴り(つづり)”という意味は思い浮かびやすいと思いますが、実はそれ以外にもあります。

それが、“呪い”という意味です。
例えば“呪いをかける”は英語で“CAST A SPELL”と言います。

不思議な偶然ですが、単語の名前を意味するSPELLはSPELLでも、その言葉の発し方によっては呪いにもなり得るっていうことなのかもしれませんよね。

言葉は全て自分に返ってくるから

いい言葉も悪い言葉も声に出すたび、その通りに自分にそれが返ってきます。
事前にイメージを作り、言葉に出し続けることで物事がその通りに進むようになるという“言霊”に近い感覚です。

他人に対する言葉にはもちろん気をつけるべきですが、自分への言葉にも十分注意が必要です。
なんなら、自分の口から出てくる言葉はどんなものでも“セルフトーク=自己暗示”の力がある、というくらいに思っていた方がいいかもしれません。
どんな相手に対する言葉であろうと、自分が喜ぶ言葉を使いたいですよね🌱

明るいポジティブな言動で、いつも自分を喜ばせることを心がけましょう♪

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