環境ホルモン…何に注意?

環境ホルモンってなんだ?

環境ホルモンとは、動物やヒトの体内に入り、人間が体内で自然の生成するいわゆるオリジナルのホルモンの働きを狂わせてしまう化学物質のことです。
本来のホルモンに似た作用をすることから、環境が作り上げた化学的ホルモンとして”環境ホルモン”と呼ばれています。
またその性質から、”内分泌かく乱物質”ともいわれます。
どんなものに含まれているかというと、プラスチックをはじめとする石油由来の化学製品の原材料や添加剤、農薬や殺虫剤、他にも重金属類、ダイオキシンなどです。
特に注意とされる環境ホルモンは現在約70種類あります。

化学製品の製造が一般化した1950年代頃から出始めた比較的新しい問題なので、現在も解明に向けた研究がされている最中です。
ですが、明らかな動物への影響は確認されています
魚や爬虫類、両生類を対象にした、恒常性機能および免疫不全、生殖行動の減退、新陳代謝異常、オスのメス化&オスのメス化、繁殖異常などです。

人への影響で注意すべきは、身近なプラスチック製品です。
食品に関係するようなものは特に体内に入ってきやすいため注意するべきです。
例えば哺乳瓶、食器(プラスチック皿)、缶詰の内側、ペットボトル、包装用フィルム(サランラップも含む)…まあほとんどです。
これらに含まれる物質が長期保存により染み出したり加熱により溶け出したりして食品に移っていくので、それを飲んだり食べたりすることによって体内に入ってきてしまうと考えられています。
代謝機能が発達中にある子供、特に赤ちゃんは本当に要注意です。

身近な注意点

身近で危険度の高い代表的環境ホルモンの例を挙げるとすれば、BPA(ビスフェノールA)という物質です。
もれなくプラ製品に使用されている化学物質で、特徴はエストロゲンという体内ホルモンに似ている所です。
エストロゲンは、女性らしさを作り女性を輝かせるホルモンとして認知されていてよく女性ホルモンと呼ばれます。
細胞の増殖を促進する働きがあるのですが、BPAが入ってくることによりエストロゲン作用が過剰になってしまい、細胞の中でも悪い細胞が過増殖されてしまうことがあるんです。
体内で生成されるホルモンは全て脳が自律神経を通して体内環境を認識した上で作ってくれていますが、ニセモノがいることで正しく判断されないわけですね⚠️

要はやはり、普段から環境ホルモンを体内に入れるのを避ける意識が大切です。
受動的なものはもはや仕方ないですが…能動的に受け入れるのは避けたいですよね。

まずはプラスチック製のものを使用しないことじゃないでしょうか。
それだけで、健康への被害はもちろん環境への影響も抑えられます。
意識してみましょう🌱

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