平飼い卵について知っておきたいこと卵の平飼い思想に…

平飼い卵だからっていいわけじゃない、その理由

平飼い卵ならいいんだろうな、って思っていますか?
確かに注目されていて、よく売られ始めています。
ケージフリー卵、フリーレンジ卵とも呼ばれますね。
野生に近い環境で動き回りながら育った鶏が産む卵なので、親鶏が飼育中に受けるストレスが少ないので良質な卵になると一般的に言われます。
でもその一方こんな問題があることを、知ってますか?👉
3つの問題を紹介します。

害虫や糞が紛れ込み食べたり触れたりしてしまう

地面の餌と一緒に害虫を食べてしまう可能性があります。
糞も生活スペースでするので、鶏が糞を踏んで歩いて餌に触れることもありえます。
でも害虫や糞を避けるための管理なんかし始めたら、平飼いをしてても鶏にはストレス負荷がかかりますよね。
それでは平飼いのよさが出ません。

健康管理が徹底しづらい

鶏は自由に動き回るため一羽ごとの区別をつける作業が困難です。
そのため徹底した健康管理がされていないこともあります。
日本は気候上放し飼いだと鶏が病気にかかる確率が高いと言われますが、病気になってしまった場合は抗生物質などで治療することになります。
そうするとこれも、野生に近いとは言えない人為的な飼育になりますよね。

平飼いの定義がゆるい

“平飼い”の定義は、鶏舎内または屋外で鶏が自由に運動できるように飼育すること。
これだけです。
実際の飼育環境は養鶏農家によって異なります。
なお、この定義は日本の場合です(出典:鶏卵公正取引協議会)。

また、”放し飼い”も定義としては、日中の過半を外で過ごせばいい、とされます。
つまり、放し飼いとはいえ365日24時間屋外で自由に過ごしているわけではありません。
“日中の過半”ですから、ほんの数時間だけ外に出てさえいれば、いいことになってしまいます。
仮に私たちが1日に5時間外に出れても、それ以外の時間に自由が一切なければ、それってかなりストレスだと思いません?

ケージ飼いも見直して…

一方でケージ飼いは、餌を地面に置かないので害虫が混ざることがなく、糞もベルトによって都度処理されるので衛生的です。
昔から日本はケージ飼いが主流で、管理が十分にされ衛生的なため、卵も生で食べれるようになっています。

ただし、ケージ飼いは鶏を狭い鶏舎に詰め込まれ生活する環境にアニマルウェルフェアの声が上がっています…
なので平飼いかケージ飼いかどちらがいいとは言い切れませんが…

平飼いだから良質だ!といきなりこう思ってしまう前に一度考えて、心から納得いく選択をしましょう♪


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