やっぱり味噌はすごい

味噌の何が、そんなにいい?

味噌教訓

“医者にお金を払うより味噌屋に払え”
これは元緑8年(1695年)出版の書物”本朝食鑑”に書かれた一文です。
要は、味噌を食べれば病気にならないから医者に行く必要がなくなる、というまさに味噌教訓。

同書にはさらに味噌について次のようにも書かれています。
“味噌は1日もなくてはならないもの。
大豆は気をおだやかにし腹中をくつろげ血を生かし百薬の毒を消す。
麹は胃の中に入って滞りをなくし消化をよくし閉塞を防ぐ。”
味噌へのこれ以上ない賛辞であり、昔から人々が味噌を信頼をしていたことがわかりますね。

味噌のメリット

ご存知の通り、実際やっぱり味噌はいいです。
大豆はタンパク質をはじめ脂質、炭水化物、食物繊維、カルシウム、ビタミンB1、葉酸などの栄養素を含み、
また発酵によってアミノ酸やビタミンなどを多量に生成するためとにかく栄養価は高いです。
保存面でも優れていて、発酵食品であるため腐りづらく、四季や湿気のある日本の気候や食生活にも適しています。

よく味噌は塩分が高すぎるとか、減塩を選べ、という声を聞きませんか?
実はこれは間違った認識で、味噌汁の塩分は他の食事に比べても、感じる味の割に少ないんです。
味噌汁1杯の塩分は約1.2g、対してラーメンは約5g、カレーは約3gですから、塩分の低さがわかりますよね。
それどころか余分なナトリウムを体外に排出してくれるカリウムも含まれているため、恐ろしく有能です。

さらにこんな話もあります。
味噌には放射線を浴びた人の死亡率を低くしたり、体内の放射性物質が除去したりする働きがあるとされているんです!
広島大学にて1970年代から放射線の生物影響が研究されていて、広島と長崎で被爆した人のなかでも、毎日味噌汁を食べていた人が長生きしたという事例もあるそうです。

味噌と人の歴史と未来

味噌の歴史

そんな味噌は、冒頭江戸時代の書物に書かれているのを紹介しましたが、もっともっと長い歴史があります。

始まりは飛鳥時代。
古代中国の大豆塩蔵食品である醤(しょう・ひしお)が西暦600年頃に日本に伝えられました。
その醤を作る熟成中の状態だったものが、味噌になったそう。
熟成中の状態を“未だ醤にならざるもの”=未醤(みしょう)と呼び、それがやがて”みそ”になったとのこと。

ですが、味噌が大衆化したのは江戸時代中期です。
それ以降、各家庭で自家製味噌を作るのが普通だったと言われる時期もあるほどです。
ちなみに江戸時代の平均寿命は30〜40代と言われる中、徳川家康は75歳まで生きました。
その理由は、”五菜三根の味噌汁”にこだわり欠かさず食べていたからだとも言われています。
味噌が日本人の寿命を延ばしてくれたのかも?

これからも味噌を摂ろう

そして現代にも味噌は欠かせません。
味噌の効果は次々に明らかになっています。
疲労回復効果や血流改善効果、生活習慣病予防効果などがあるため、現代人は食べるべきと推奨されています。
必要な量は1日1杯の味噌汁でいいんです。

毎日味噌を食べて、健康に暮らしましょう♪

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