プラフリー生活を始める前に

日本語で定着してきている”脱プラ”つまり”脱プラスチック”は、英語で”Plastic-free(プラスティックフリー)”と言います。
略してプラフリー
なぜ脱プラスチック=つまりのプラスチックの使用をやめる意識が世界的に高まってきているかというと、
プラスチックの原料が石油だからです。

2018年時点、世界で1年間に生産されるプ ラスチックの量は約3億6000万トンで、平均して1人当たり年間40kgを超えるプラスチックを消費していました。
なお、日本人は1人当たり平均以上の75kgです。
これってすごい量ですよね。

プラスチック製品を廃棄焼却するとき、二酸化炭素が発生します。
日本だけでも、年間約1,600万トンの二酸化炭素が、廃プラ材の焼却により排出されていると言います。
二酸化炭素は、地球温暖化といった気候変動の原因といわれる温室効果ガスの中でも、メタンや一酸化二窒素、フロン類などを抑えて特に悪影響度が大きいガスと言われているんです。

二酸化炭素=温室効果ガスによる気候変動の影響緩和のためにも、私たちが日常で取り組みやすい活動として、プラスチック製品を利用しない=プラごみを減らす、ことが挙げられるんですね。

ガスの発生だけではなく、プラスチックのゴミが海洋に進出し、海洋生物に被害をもたらしていることも問題です。
その量は年間800万トンほどとか。
紫外線や波の力で細分化され5mm以下の大きさになったプラスチック片は”マイクロプラスチック”と呼ばれ、今や知らない人もほとんどいないんではないかと思います。
プラスチックは海中の有害な化学物質をくっつける力が強いため、マイクロプラスチックは海洋を漂いながら化学物質を付着していきます。
そしてそんなマイクロプラスチックを餌だと思った小魚がまず食べて、その魚を大きな魚が食べて、それを人間が食べるサイクル。
2019年の時点で、人間は1週間にクレジットカード1枚分(5g程度)のプラスチックを食べている(=体内に入れている)という研究結果まで出ています。
生物濃縮(有害物質は食物連鎖の上位に進むに連れて蓄積される濃度が濃くなるという現象)の観点から言えば、つまり結局一番被害を受けるのは人間ということになるんです。

これらは、今世界で起きているプラスチック問題のほんの一部です。
深刻ですよね。

でも、単に脱プラだ!とプラスチック製品を一切使用しない生活を始めるのはいったん待ちましょう
世の中たくさんの情報が溢れていて、どれもドラマチックな表現で、心情に訴えかけられますよね!
環境や健康のことを考えるとすぐにでも行動しなきゃ!となるものだとは思いますが…
例えばこれまで日常で一切運動してなかった人が急にフルマラソンを走るというのは無謀ですよね?
いきなりヴィーガンになって動物性食材を一気に食べなくなると、体調不良になるし、病気になってしまうことだってあります。
自分が長い時間をかけて当たり前のように行ってきたことをやめるとなると、心がそれに追いつかなくなることも考えられます。

完全にプラスチック製品を使わないこととなると、生活は不便になるでしょう。
今まで気軽に買えていたちょっとした消耗品は使えなくなるし、長持ちしそうな陶器やガラスの製品を買えばお金もかかります。
多少頑張って脱プラしてみても続かずやっぱり無理だった、と挫折した時に大きなリバウンドがあるかもしれません。

ですのでまずは、プラスチックによる悪影響を知ることから始めましょう!
それから、自分のライフスタイルを見直しましょう。
何事も段階というものがありますから、無理はせずに!

知らないがために間違った行動をしてしまうより、まずは一緒に正しい知識をつけましょう♪

自分で考えて自分で選ぶライフスタイルにしましょう♪

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