すれ違う、人と時間と感覚と…

世界の全ての人に会うのにかかる時間

世界人口は2022年11月15日に80億人を超えました(出典:UNFPA)。
日本では人口減少中ですが、世界ではずっと増加中です。
1950年には25億人だった人口が、1987年には50億人になり、1998年には60億人なり、2011年には70億人になり、そして80億人です。

80億人ってすごい人数ですね。
と言っても、なかなかピンとこない方もいるかもしれません。

人数を体感できる例を出します。
例えば、今この瞬間を生きる世界の80億人があなたの目の前に1列に並んだとします
そしてあなたは、1人ずつと1秒ずつ、アイコンタクトだけしてすれ違っていくとします。

それで、最後の1人の80億人目にたどり着くのにかかる時間は、253年8ヶ月です。

仮に100年生きてその全ての時間をかけてすれ違ったとしても、会えるのは31億5000万人しかいません。
もちろんその間にも人は生まれ死にますから、単純計算ですけどね…

特に名前を知り、バックグラウンドを知り、長い時間を一緒に過ごす機会のある人がいるとすれば、それってもう奇跡みたいなもの。
気が合わない人や運気を下げるような人と出会うこともあるでしょうけど、全ての出会いには意味が何かしらあるのだろうなと思えます。

友達の上限数は?

とりわけて大事な存在が、友達です。

イギリスの人類学者ロビン・ダンバー氏は、人が社交的な関係性を健全に維持できる人数は150人くらいと言っています。これは要は友達と呼べる存在の人のことで、それが多くても150人くらいまでということです。
脳科学的な根拠に基づき、一般的な社会生活を送る人が社交に充てられる時間と記憶力の平均から想定した現実的な数だそうで、これをダンバーズ・ナンバー・セオリーと呼びます。

より具体的なダンバーの“友達”の基準は次のとおり👉
あなたがバーで友達と他愛もなくお酒を飲んでいた時たまたま知っている人がお店にやってきたとして、その人を自分たちの仲に入れるか?
仲に入れればそれが友達。
挨拶だけで仲に入れなければ友達とは呼べない。
(知らないふりすることもあると思いますが…それは論外。もちろん友達じゃないですよね。)

この説が提唱されたのは1990年代ですので、世の中がこんなにSNS時代になるなんてダンバーも想像してなかったでしょう。
SNSが世の中に出だした頃、みんなが友達作りに励んで何万人も友達がいるような人もいましたが、それってやっぱり友達ではないってことになりますね!

実際は友達が150人もいなくても、5人でも1人でも”ダンバー的友達基準”に該当する人がいるなら、とにかくその人との縁は大事にしたいですよね♪

人間は時間の使い方がヘタ

人間は大切な人のための時間の使い方がヘタです。

あなたは大切な人が亡くなったらどうしますか?
その人のことが本当に大切なら、どんなに忙しくても予定を変更してお別れの会に出席しますよね?
どうしてもお別れに立ち会えない場合でも、せめて想いを込めたメッセージを書いたり、最後のギフトを送ったりするんじゃないでしょうか?
でもなんでそれをその人が生きてるうちにしておかないんでしょうね?

生きているうちに大切な人に会う…それを後回しにしてまで優先していることってなんでしょう?

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