人間らしさを取り戻す…ユマニチュード

2025年問題とは??

2025年は、少子高齢化元年になると言われています。
“最後の団塊の世代”と呼ばれる人たちが75歳になるからで、いよいよ労働力や社会保障費に関する問題が深刻化するとされているためです。
実際には、すでに問題は徐々に徐々に深刻化していることは言うまでもありませんが…
2025年を転換の年として、これらの問題を2025年問題と呼んでいます。

高齢者の皆さん元気ならまだいいですが、そうでもなくなるのが問題です。
なんと2025年には高齢者5人に1人が認知症になると言われています。
2012年には462万人だったとされるその数は、2025年には700万人にもなると言うことになります。
ちなみに日本の認知症有病率は2.33%で、OECD(経済協力開発機構)に加盟する38カ国のうち1番です。
OECDの平均1.48%と比べても特に高く、2位イタリア3位ドイツとも大きな差があります。

ユマニチュードという考え方

そんな中、介護業界でユマニチュードという考えが注目されているのをご存知でしょうか?
ユマニチュードとは“人間らしさを取り戻す”を意味するフランス語の造語(humanitude)で、認知症のケア方法の一つです。
1979年、フランスの体育学専門家、イヴ・ジネスト氏とロゼット・マレスコッティ氏によって考案されました。
人間らしさと優しさに基づいた認知症ケアを表現する言葉として、日本でもここ10年ほどで注目を集めています。

ユマニチュードは認知症のケアの基本に“見る・話す・触れる・立つ”の4つの柱を掲げています
その柱にはそれぞれ次のような意味があります。
1) 水平に・正面から・近くから 見る
2) 優しく穏やかに・ケア内容を話す
3) 感度が低い部分から・広い面積で・ゆっくり優しく触れる
4) 1日20分立つ

当たり前のようで当たり前じゃない、人と人の関わり方の教科書みたいな考え方ですよね。
介護や医療の現場だけでなく普段のコミュニケーションでも意識してみるのはいかがでしょうか🌱

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