最初はなんでも小さいもの

米粒を欲しがった秀吉の家臣

戦国時代の武将・豊臣秀吉の家臣に、曽呂利新左衛門という男がいました。
秀吉は頭の切れる人物でしたがいわゆる勉強は得意ではなかったので、この新左衛門が秀吉に学問についての話を聞かせる役をしていたそうです。

ある日、秀吉が新左衛門に褒美をあげることがありました。
その際、何が欲しいかと聞かれた新左衛門は”初日にお米を1粒、明日以降はその倍の数のお米粒を30日間ください”と言いました。そんなものでいいのか、と秀吉は思いながらも、お米を与え始めました。
ところがこのお願い通りでいくと新左衛門がもらえるお米は、2週間経ってもまだ1合程度(8192粒)ですが、30日後にはなんと約12トン(約5億3000粒)にもなる計算なんです。
途中で気づいた秀吉は、慌ててこれを取り消したとか…

この話の要点は、お米1粒という小さなものでも、倍にしていけばどこかのタイミングでとてつもなく大きなものになる、ということ。
倍に増やすその過程の最中は気づきづらいものの、それを続けていけば飛躍することですよね。

脳も小さなスタートを好む

基本的に人間の脳は変化を好まないと言われていますが、それは極端な変化の場合です。
実は脳には“可塑性”という面白い性質があります。
可塑性とは、大きな変化は受け入れない一方、小さな変化なら受け入れしまうという性質のこと。

例えば、朝ランを習慣化したいと思ったとき、わざわざ新しい靴を買って普段より1時間も早く起きて…とついつい気合を入れてしまいますが、そういう極端な行動は逆に脳に嫌がられてしまうんです。
いきなり大きく変えようとしてはダメ。
まずは普段よりちょっとでいいから早く起きて、持っている靴の中で一番動きやすい物を履き近所を散歩する。
このくらいから始めればいいんです。

何か始める前に計画ばかり立てたり、形にこだわったりすると脳に拒絶されます。
新しいことをいきなり完璧に行おうとするほど、初期段階でつまづきます。
いざそれを実行しようとしても、脳がなかなかその通りに動いてくれないからです。
だからこそこの“可塑性”を思い出して、とにかくまずは小さく小さく始めること
そしたら脳はそれを受け入れ、新しく始めたことを習慣化しようとしてくれます。
なんでも小さく始めましょう。

紙だって折ればものすごい距離に届く

最初に紹介した米粒の話に共通する、数学の“累乗の力”がわかる話がもう一つあります。
なお、累乗を簡単に言えば、同じ数を繰り返し掛け算することです。

ここに一枚の普通の紙があるとします。
この紙の厚さは一般的な、0.1mmです。

これを1回折ると厚さは0.2mmですよね。
2回折って0.4mm、3回折って0.8mmです。
まだまだ紙は薄く変化も小さいので、とくになんてことはないんだなと思ってしまいますよね。

でもそのまま折り続けるとどうなるでしょうか?
14回折れば約164mで、大人の背ほどにもなり。
30回折れば約107kmで、東京から熱海に届きます。
そして42回折れば約38万kmにもなり、月に届くほどです。

ただの紙でも折り続ければ、どこかで一気に厚くなり月にも届くほどになる…
もう限界だと諦めてしまうその次の一歩が、飛躍的な伸びになるかもしれません。
いきなり大きな成果は出ませんが、小さくてもコツコツ続けることが大事です。
諦めないで積み重ねましょう🌱

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